ずはじめに、むし歯はどうしてできるのでしょうか?

むし歯のできるメカニズム

1 歯についた汚れの中の糖分を虫歯菌が食べる

    ↓

2 むし歯菌が酸を産生する。

    ↓

3 2の酸によって歯が溶かされる。


ということは、虫歯を予防するには
1より、むし歯菌が食べる糖分を少なくすればよい。
2より、酸を出すむし歯菌を少なくすればよい。
3より、酸によって溶かされにくい強い歯を作ればよい。

ということになります。

1 むし歯菌が食べる糖分を少なくする方法

 「甘いもの」=むし歯 というと考えがちですが、実はそうではありません。
甘くても砂糖でないもの(代用糖という。キシリトールはその代表)はむし歯菌が取り込んでも酸を作り出すことはできません。すなわち歯を溶かすことができないのです。
 お菓子の中には「シュガーレス」「ノンシュガー」「砂糖不使用」などと表示されているものがあり、これらはむし歯をおこす可能性がかなり低いと考えられます。おやつは、こうしたものをうまく選択すると同時に、砂糖の入ったものでも、食べる時間をなるべく短くし、食べる頻度(回数)をなるべく少なくすることが大事です。すなわち「おやつの時間」をきめて、”ながら食べ””だらだら食い”をしないようにすることです。


2 虫歯菌を少なくする方法

 なんといってもきちんとした歯磨きを徹底することです。お子様の年令にもよりますが、基本的には自分では磨きをさせて「食べたら磨く」という習慣を身につけさせることが大切です。
 また自分でできるようになったからといってほったらかしはだめです。小学校低学年くらいまでは必ず親がきちんとチェックしてあげましょう。「寝かせ磨き」でていねいに仕上げ磨きをしてあげることが大切です。また、歯と歯の間には歯ブラシだけで完全にむし歯菌(プラーク)を取り除くことはできません。デンタルフロスを使うと効果的です。お子様の歯にもぜひ使ってみてください。



3 酸によって溶かされにくい強い歯を作る方法

 フッ素は歯を丈夫にする働きがあります。フッ素は歯のエナメル質の表面のハイドロキシアバタイトと反応してフルオロアパタイトという強い層を作ります。フッ素を定期的に塗ることで硬いエナメル質を作り、酸によって溶かされにくい、すなわち、むし歯になりにくい歯になります。また、フッ素は、ごく小さなむし歯(初期むし歯)であれば、一度溶かされてしまった表面部分が修復される(再石灰化という)のを助ける作用もあります。
 フッ素は生えたての永久歯に塗ると非常に効果的だといわれています。小学校1年生から6年生ぐらいまでの間は新しい永久歯がどんどん生えてくる大事な時期です。生えたての永久歯をむし歯にしないためにも3〜6ヶ月に一度は定期的に歯科医院でフッ素を塗ってもらうことをお勧めします。
 当クリニックでは、毎日ご家庭で使ってもらう低濃度のフッ素を処方しています。定期的に高濃度のフッ素を歯科医院塗ってもらい、毎日低濃度のフッ素を仕上げ磨きや洗口で使う。こうしたダブルの使い方を推奨しています。
 また、奥歯の噛む面には深い溝がありますが、この部分は食べ物が詰まりやすい上にブラッシングしにくいため非常にむし歯になりやすい場所です。この溝をむし歯になる前に、フッ素を含んだプラスチック等の樹脂を流し込んでふさいでしまう処置をシーラントといいます。これにより、溝の中に食べカスが残らずブラッシングしやすくなるので、むし歯予報には大変効果的です。

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定期検診の重要性

 
なんといっても定期検診が重要です、定期に歯科医に通って、予防処置(フッ素と府やシーラントなど)を受けたり、歯磨きの練習をすることによって、むし歯になる確率はかなり低くなります。運悪くむし歯になってしまっても、早めの発見のため処置が簡単で、治療が早く終わってしまうことが多いのです。痛みが出てからでは、治療時間や回数が長くかかったり結局は歯の寿命を短くすることにもなりかねません。
 以前は、むし歯は早期発見・早期治療が肝心だと長い間いわれてきました。しかし、最近では初期のむし歯(穴になっていない白濁や着色など)は、再石灰化の働きで元に戻る(少なくとも進行しない)可能性があると考えられています。そこで当クリニックではDiagrodentというレーザー光を歯に当てて、その反射光によってむし歯の進行度を測る装置を使って、削るべきか、経過観察とするかを客観的に診断するようにしています


5 かかりつけ歯科医を持ちましょう

 
かかりつけ歯科医は、あなたのお口の歴史や生活習慣・健康観をよい点や改善すべき点も含めて知っているので、診断や治療計画に有効に活かすことができます。


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