◆お口のニオイが気になったら◆

 誰でも、お口のニオイは気になるものです。
 どんなに身だしなみを整えても、息がくさいと、それだけで評価が格段に下がってしまいます。
 「口がくさい」「息が臭う」
 もし、そんな事を誰かに言われたら、自分という人間そのものまで否定されたような、つらい気持ちになるのではないでしょうか。
 息のニオイに対する関心は、衰えるどころか、ますます高まっています。
欧米では、髪を整えたり、シャツにアイロンをかけるのと同じくらいに、「臭わない、きれいな息」が、日常的なマナー、エチケットの一部になっています。

◆口臭の原因って◆

 
口臭の原因には、ニンニクなどの食べ物によるもの、胃腸などの内臓疾患からくるものなど、様々な原因が考えられます。そのほとんどは、お口の中のトラブルによるものです。
 中でも最も多いのが歯茎・歯肉の炎症で、一般に歯周病・歯肉炎・歯槽膿漏などと呼ばれているものです。程度の差はあれ、成人の9割以上がこの病気にかかっていると報告されています。
 しかし、ほとんどの人に自覚症状はありません。歯周病といえば、以前は熟年層の病気でした。しかし、柔らかいものを好み、よく噛まずに食べる習慣や、口呼吸をする人の増加、不規則な生活による免疫低下などから、若い世代にも増え続けています。
 では、具体的に歯周病のなにが、口臭の原因となるのでしょうか?
歯周病とは、歯垢や歯石にひそむ歯周病菌が、歯肉に炎症を起こす病気です。
何もしていないのに、歯肉がじんじんしたり、うずうず疼いて腫れた感じがすることはありませんか?朝起きたときに、お口の中がねばねばして、もわっとニオイがこもった感じがしていませんか?それらは、歯周病の初期段階と考えられます。その段階から、徐々に腫れがひどくなり、歯肉が膿みはじめ、さらに進行すると歯肉が腐り、やがて歯を支えることができなくなります。
 初期段階では、繁殖した歯周病菌による悪臭が問題になります。
 そして、歯肉が化膿することで膿のニオイ、最終的には、腐った歯肉による腐敗臭が、それに加わるのです。
 そこまで十週の人はそう多くありませんが、歯肉がじんじんする方は、ご注意下さい。
 歯周病とは自覚症状のないまま発病し、じわじわと進行して悪臭を放つものなのです。
 しかし、歯周病以外にも悪臭の原因となる菌が、お口の中には存在します。実は、お口の中は肛門と並んで、身体の中で最も雑菌の多い部位なのです。

◆お口の雑菌と口臭◆

 口腔内には常に、200種類前後もの細菌・原虫・真菌類が数十億、存在しています。
 これらが微妙なバランスを保ちながら存在しているのですが、体調や環境の変化などでバランスが崩れて過剰に繁殖すると、細菌の分解・代謝の産物として発揮性ガスを生じて、口臭のもとになるのです。
 それから歯周病菌のようにお口の病気を引き起こしてニオイの原因となる菌も、口腔内には存在しています。虫歯の原因菌です。実は、程度の差こそあれ、虫歯を患っているお口も、悪臭を発しやすいのです。
 歯周病と同じように、菌が繁殖すること自体によるニオイと、ダメージを受けた歯や歯髄から、ニオイがするのです。これらの口臭に対して有効なのは、やはり、歯や口腔内を清潔にすることです。虫歯やひどい歯周病に関しては、医院での処置をお勧めしますが、軽い歯周病や口臭なら、正しいセルフケアを続けることで、かなり効果を上げることができます。

◆口臭対策とケア◆


 口臭対策の基本はお口の中を清潔に保つことです。
 口臭の原因になる菌類の繁殖を抑えるには、それらの餌となる食べかすや歯垢を取り除くことが最も効果的です。それに、食べかすや歯垢自体が発する悪臭も、たつことができます。ただ中には、毎食後欠かさず歯みがきしているのに口臭が気になる方もいらっしゃると思います。虫歯にしても、歯みがきを欠かさないのになりやすい人もいれば、逆に歯磨きをあまりしないのになりにくい人がいるのも、事実です。
 では、それらの違いはいったいどこから生まれるのでしょうか?
まず考えられるのは、歯磨きのやり方です。時間をかけて磨いているつもりでも実はきちんと磨けていない人は、意外と多いのです。
 また、もう一つ考えられるのは、唾液の不足です。
 唾液は「つば」と呼ばれて、あまりいいイメージがしないものですが、口臭をはじめ、お口のトラブルや病気を防ぐ上で。かなり重要な役目を担っている大切なものなのです。
 唾液の働きにはさまざまなものがありますが、口臭に関連してあげられるのは、細菌の繁殖を妨げる働き、唾液の流れによって、細菌や食べかすを洗い流し歯の表面や口腔内をきれいにする働きなどがあります。
そのように大切な唾液が不足してお口の中が乾燥すると、お口が臭ってしまうのです。
 そのため、起床時や空腹時など、口が乾いているときは、誰でも口臭が発生しやすい状態にあるといえます。
 唾液が慢性的に不足する方は、口腔乾燥症(ドライマウス)の可能性があります。

◆ドライマウスとは◆

 現在ドライマウス人口は800万人と推定されています。口腔乾燥症ともいわれ口の中や喉の渇きを主訴とする症状が現れます。眼に現れる乾燥症の「ドライアイ」同様徐々に注目され始めています。ドライマウスの人口が増加している背景には現代人に多い主にストレスや不規則な食生活や薬物の副作用が原因であることがわかっています。
 軽度では主に口の中のネバネバ感、虫歯、歯垢や舌帯の増加、それに伴った口臭も現れます。重度になり唾液分泌量が低下し口腔内の乾きが進行すると、強い口臭、舌表面がひび割れ、割れた舌の痛みいわゆる「舌痛症」で食事がとれない摂食障害、会話時にしゃべりづらいなどの発音障害も現れます。場合によっては不眠をおこすことにもなります。
 さらに自己免疫の異常(自己免疫疾患)によるものをシェーグレン症候群といい全身に様々な障害を引き起こすことがあり注意が必要です。

◆唾液の不足から◆

 唾液が不足し、お口の中が乾燥すると、誰でも口臭を発生しやすい状態になってしまいます。このようなお口の乾燥による口臭は、ドライマウス型口臭とも呼ばれます。
 お口の乾きやすいのは、空腹時、鼻ではなく口で呼吸しているときなどで、その他には強いストレスや緊張なども唾液量の低下を招きます。
 口臭のことを考えるなら、食事を抜かずにしっかり噛んで、お口の中の唾液腺を刺激し、唾液の分泌を促すようにすると良いでしょう。きちんと噛むことは、それ以外でも口臭に対して効果があります。
 胃腸が弱ると、そこから悪臭のガスが発生し、口から漏れ出てしまうため、しっかり噛んで胃腸の負担を軽減するのは、とても意義のあることです。また、便秘の方も腸内でガスが異常発酵し、いわゆるおならが溜まり、その一部が口から発散されることがあるので注意が必要です。
 それから、口呼吸を止めて口を閉じるようにすることも、大切です。
口から呼吸する癖のある人は、お口の周りの口輪筋が弱っていることが多いため、口を尖らせて左右に動かして、口輪筋を鍛えると効果的です。

◆正しいセルフケア【歯磨き】◆

 毎日の歯磨きで食べかすや歯垢など、雑菌の餌になるものを取り除くのは、口臭や虫歯、歯周病を防ぐ上で、とても大切です。
 毎食後磨いているという方でも、つい、磨き方がおろそかになりがちです。ポイントのずれた磨き方で1日3回磨くのなら、1日1回でも、汚れを知ったり取り除いた方が、効果的です。
 特に、就寝前の歯磨きは効果が高いです。寝ている間は、お口の中が細菌の繁殖しやすい環境になるからです。細菌の餌となる食べかすは、しっかりと取り除いてから就寝することを、お勧めします。朝の歯磨きは、夜の間に増えてしまった細菌を退治して、唾液の分泌を促す効果があります。
 まず、歯ブラシの選び方ですが、あまり毛先がかたくないものを選びましょう。かた過ぎるブラシは、歯茎や歯の表面のエナメル質を傷めてしまうため、お勧めできません。そして、歯磨き粉はあまりつけすぎないようにして下さい。
 歯磨き粉の清涼感で、磨いていなくても磨いた気分になってしまいます。歯磨き粉をつけなくても、お口の中が爽やかになるぐらいの磨き方が理想です。歯磨き粉の中には、様々な薬用成分が含まれているものもあるので、お口の状態によって、ご自分にあったものを選ぶと良いでしょう。
 さて、肝心の磨き方ですが、一番のポイントは歯と歯の間や、歯と歯茎の間など、隙間に溜まるカスを取り除くことです。ブラシの毛の先を隙間に差し込んで、やさしくマッサージをするように磨いて下さい。痛くない範囲で、違和感があるぐらいがちょうどです。
 間違っても力を入れてゴシゴシ擦らないようにして下さい。汚れが落ちないばかりでなく、歯肉が痛んでしまいます。歯の表面だけでなく、裏側(舌のほう)や奥歯なども、お忘れなく。
 歯を磨いていて、あまり痛みはないのに、血が出てきたことはありませんか?
 それは、歯周病が原因です。そのような時は、出血する部分の歯と歯茎の間をやさしくしっかりと磨いてあげて下さい。血が出てくるので、磨くのをためらいがちですが、正しい歯磨きを続けることで歯周病が改善し、徐々に血が出なくなってきます。

◆正しいセルフケア【仕上げ】◆

 正しい歯磨きを行い、フロスや歯間ブラシも使用すれば、口臭の原因になるお口の汚れは、ほとんど落とせます。しかし、磨き方や歯の生え方にはくせがあるため、どうしても磨き残しができてしまいます。
 そこで、歯磨きの仕上げに、薬用の洗口剤でお口を洗浄すると、とても効果的です。
 洗口剤は、かなり舌に刺激がありますが、お口の中に残った磨き残しを殺菌してくれます。歯磨き後にフロス等をする時間がないときでも、洗口剤を用いると、かなり効果が違います。
 最近では、ご自宅で電動歯ブラシを用いられる方も多いと思います。電動歯ブラシの良いところはたくさんありますが、使いすぎには注意が必要です。強力すぎるものは、歯を細かく傷つけ、表面を守るエナメル質が、削られることがあるからです。長い年月にわたりエナメル質が削り取られ、歯が薄くなると、ご自身の歯が、もろいものになってしまいます。電動歯ブラシと、手で行う歯磨きを併用して、それぞれの利点を生かしたケアを行うことを、お勧めします。
 また、歯に付いた汚れの他に、舌についた汚れ、口臭を発することがあります。
舌は通常、赤〜ピンク色をしていますが、舌の上に白いこけ状のものがこびり付くことがあります。それは舌苔と呼ばれるもので、舌苔を落とすことは、口臭に対してとても効果がありますが、やり過ぎは厳禁です。舌苔は、舌の赤い色が見えなくなる程こびり付いている時に、やさしく取り除く程度にして下さい。舌の汚れ落とし用のケアグッズも市販されていますが、やわらかめの歯ブラシでも十分です。くれぐれも、舌を痛めないようにソフトに行ってください。舌苔の取りすぎで、舌がピリピリと痛むようでは、かえってトラブルのもとになります。ひどくやりすぎると、味蕾という部分が傷つき、味がわからなくなります。

◆口臭の分類と治療◆

 口臭の原因が、お口の中にある場合について述べてきましたが、それ以外にも、身体の病気などが原因でおきる口臭もあります。
ニンニクなど、ニオイのきつい食べ物の摂取のような一過性のものや、タバコなどの生活習慣口臭を除いて口臭を分類すると次のようになります。

●真性口臭症        
   社会的限度を超える、明らかな口臭が認められるもの
 1)生理的口臭      
    器質的変化、原因となる疾患がないもの
 2)病的口臭       
    治療、または改善すべき原因疾患や器質的変化がある口臭
  a.口腔由来の病的口臭 
     口腔内の疾患、器質的変化、機能低下などによる口臭
  b.前進由来の病的疾患 
     耳鼻咽喉、呼吸器系疾患などによる口臭
●仮性口臭症        
   本人は口臭を訴えるが、社会的容認限度を超え口臭は認められず、検査結果などの説明、カウンセリングにより、症状の改善が期待できるもの
●口臭恐怖症        
   真性口臭症、仮性口臭症にあてはまらないもの

 生理的口臭とは、病気や期間の変化に由来しない口臭で、お口の中の腐敗作用により生産されるものです。主に舌背後方(生理的に舌苔が付着しやすい部位)に由来します。これに対する治療としては、口腔清掃、セルフケア支援、マウスコンディショナー、オーラルリンス、漢方などを用いたトリートメント、日常生活におけるアドバイスなどを行います。
 口腔由来の病的口臭とは、歯周病、虫歯、ドライマウス(口腔乾燥症)などの疾患、機能低下などによるものです。これには、上記の内容に加えて、歯科医院での専門的口腔清掃、疾患の治療が必要です。また、適宜、機能回復のトレーニングを行います。
 身体の病気の中には、独特の口臭を発するものがあります。それを、前進由来の口臭と分類します。胃腸の機能低下による口臭をはじめ、耳鼻科系の疾患、糖尿病、肝機能障害。腎不全、胃潰瘍、慢性気管支炎なども、口臭を伴います。それらの口臭に対しては、医科で疾患を治療することが不可欠です。
 実際には、ニオイが気になるレベルではない仮性口臭症、口臭恐怖症の場合は、検査の結果によるカウンセリング、トリートメント、リラクゼーションなどを行います。これらの症状には、口臭そのものに対する治療よりも、ご本人に「口臭がない」ことを自覚していただくことが大切になります。訴えの改善がみられるようであれば、歯科医院での治療を続けますが、改善が期待できない口臭恐怖症の場合は、心療内科等のメンタルケアが必要になることもあります。

◆口臭が強くなりやすいとき◆

 口臭はいつも同じ強さなわけではありません。
 疲れている時や、緊張している時、ストレスがかかっている時などは、体の免疫のバランスが崩れ、口臭の原因となる菌が繁殖しやすくなり、普段よりもニオイがきつくなりがちです。疲れを癒し、ストレスをためないことは、全体の健康だけでなく口臭にとっても、とても大切なことです。
 また、一日の中でもニオイの強さに差があります。口臭が気になる時、あまり気にならない時があるのに、お気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか?一日の中で、最も口臭が強くなりやすいのは、朝起きた時です。寝ている間は、起きている時に比べて、唾液腺を刺激することが少ないので、唾液が不足しやすく、夜の間にお口の中で菌が繁殖するために、起床時の口臭は、一日の中でもきついものになる傾向があります。朝起きたら、きちんと噛む食事をとって、唾液の分泌を促し、歯磨きをして、寝ている間に繁殖した菌や歯垢、朝食の食べかすを取り除くと、口臭は弱まります。
 あと、口臭が強くなりやすいのは、お腹が空いている時やのどが渇いている時です。水分の不足から唾液も不足し、お口が乾いてネバつき、空腹や乾きによるストレスも加わって、口臭が強くなりやすいのです。朝、朝食を食べ、歯磨きをすることで弱くなった口臭が、お腹が空いてくるお昼前には、また強くなります。
同様に、夕方も空腹や疲れなどで口臭が強くなりやすい時間帯です。
どちらの場合も、食事を取ると口臭は弱くなりますが、またしばらくすると、お口がニオイやすくなってきます。
 口臭が強くなりやすい時間帯には、水分を補給すると、口臭を弱める事ができます。また、ガムを噛んで唾液の分泌を促すのも、良い方法です。噛むことで緊張を緩和し、ストレスを軽減する効果も期待できます。その場合には、シュガーレスのものを選ぶことをお勧めします。
 空腹を解消するために、軽い間食を取るのも一つの方法ですが、甘いお菓子などはお口の中で酸化し、虫歯や歯周病の原因になります。虫歯や歯周病も、口臭の原因となるので、甘いお菓子を食べた後は忘れずに、歯磨き等、お口のケアをして下さい。

◆口臭のチェック◆

 口臭が気になったとき、多くのかたは、まず、自分で確認しようと試みると思われます。
 ご自身で口臭を確認するには、良く洗った匂いのしないコップに息を吹き込み、溜まった空気のニオイをかいでみて下さい。もしくは、ついた匂いがなくなるまで手を良く洗い、口から5センチほど離したところに手のひらを構え、息を強く吹きかけて下さい。跳ね返ってきたニオイが、お口のニオイになります。
 これらの方法は、自分のお口のニオイを確認する良い目安となりますが、いくつかの問題点もあります。溜めたり、間接的に跳ね返ってきたニオイと、直接的に吹きかけられた息は、ニオイの感じ方や強さが異なっているためです、至近距離で人とお話しするときに、相手がどう思っているかが気になる場合には、やはり、この方法ではあまり向いているとは思えません。また、口腔と鼻の粘膜はつながっているため、自分のニオイには慣れが生じ、感じ方が鈍くなっていることが多いです。あまりいい例えでなくて恐縮ですが、とても臭いトイレに入ったとしても、しばらく経つと鼻が慣れ、感じなくなってくるのと、同じです。
 それよりも、家族などの信頼できる人間に、実際かいで確認してもらう方が確実ですが、それでも問題がないわけではありません。家族といえども、直接お口の臭いを確認してもらうのは、気が引ける方が多いようですし、信頼できる他人にお願いするのも、現実的にはなかなか難しいものです。ご家族に方などが、協力して下さったとしても、その方が、本当のことを言ってくれるかどうかは、また別の問題です。思いやりや配慮から臭っていても「臭くない」といってしまい可能性が、少なくありません。また、本当にニオイがなくて「臭っていない」と言われた場合でも、当の本人が、「気を遣っているだけで、本当は臭いのでは?」との疑念を捨てきれない場合もあります。
 それ以外の方法としては、歯ブラシを使って、口臭をチェックすることも、可能です。
 歯ブラシの毛先を、歯と歯の間、もしくは歯と歯茎のあいだし差し込んで、ニオイを嗅いでみるのです。歯周病があった場合には、歯ブラシから独特の強い臭いがするので、驚かれる方も多いと思います。この方法歯を行う場合、一つの歯の確認するごとに、歯ブラシをしっかり水洗いして、ニオイを落としてから次の歯の確認を行って下さい。また、あまり一度にたくさん確認すると、鼻がなれて感じにくくなってしまうので、ご注意下さい。ただし、この方法は、歯周病や虫歯などが原因の口臭に関しては、やり方を間違えなければ、かなり正確に確認できますが、口腔内の粘膜疾患から口臭や、生理的口臭、内臓疾患による口臭を確認することはできません。
 これらの方法で満足できない方には、歯科医院での、口臭測定器によるチェックを受けることをお勧めします。

◆口臭の検査◆

 当院では、口臭検査に「ブレストロン」を使用しています。
 「ブレストロン」は口臭の主成分である揮発性硫黄化合物の濃度を測定し口臭の強さを検査します。
検査方法は、使い捨てのマウスピースを45秒ほどくわえていただくだけの簡単なものです。
  ランク      数値(ppb)   表示レベル
  NOMAL       0〜250     ニオイはありません
  MILD      251〜600   かすかにニオイがあります
  MODERATE 601〜1500  ニオイがあります
  SEVERE   1501〜3000 明らかにニオイがあります

◆口臭ケア製品について◆

 口臭に対する関心の高まりと共に、さまざまな口臭ケアのグッズが市販されています。
 マウスウォッシュ、歯磨き、スプレー、タブレット、グミ、キャンディ等、お試しになったことのある方も多いのではないでしょうか?
 そのような製品には、カテキンやポリフェノール、シャンピニオンエキス、フラボノイド等、口臭に効果があるといわれている成分を配合したものや、ミントの香りで口臭を押さえるもの、アルコールの殺菌効果で口臭対策を行うもの等、さまざまなものがあります。口臭ケア製品は医療品ではないため、個々の製品の効果や、長年の摂取で体にどのような影響が出るかが、科学的に立証されているわけではありません。しかし、効果を実感できるのなら、個人の責任において、適正な用量、用法を守って利用するのであれば、かまわないのではないかと思われます。ただ、いくら口臭ケア製品を使用しているからといって、口臭の原因を取り除かないで、そのままにしておくのには、やはり問題があります。
 歯周病や虫歯など、お口の疾患が原因の口臭、口腔内のケア不足による、汚れや雑菌のための口臭、全身疾患の影響による口のニオイなどは、口臭ケア製品を使用している、していないに関わらず、解決すべき問題です。
 口臭には、社会的なマナーやエチケットとしての側面だけでなく、体の状態をはかる、バロメーターとしての側面もあります。安易に口臭ケア製品に頼るのではなく、口臭の原因を正しく把握して、対策も行い、その上で利用するのが良いのではないでしょうか?
 人間には、誰にでも、お口が臭いやすくなる時があります。朝起きたとき、疲れているとき、お腹が空いた時、喉が渇いた時、お口が乾いた時、過度のストレスがかかった時、お口の衛生状態が不良の時などは、誰でも多少はニオイが出るものです。
 ご自身の口臭の原因、口臭の出やすい時期を正しく把握して、それに適した対策をとり、口臭のないきれいな息を、お保ちになって下さい。



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